メディア画像技術の応用分野紹介

医療 

医療の現場では、CT、MRIなどをはじめとして様々な画像診断装置が使われていますが、医師にとっては診断装置から得られた大量の画像を調べなければならないことが大きな負担となっています。メディア画像学科では医師の負担を軽くするために、画像処理技術を使ってCT画像を処理し、病気が疑われる部分だけを取り出し、表示する手法の開発に取り組んでいます。

福祉

視覚はメディア画像と一番関連が深く、福祉の中で視覚障がい者のための補助技術にメディア画像技術が応用されています。視覚が不自由になると日常生活や知的活動に大きな困難が伴います。メディア画像学科では目の不自由な人々のために画像処理技術を活用した、弱視児教育用塗り絵システム、視覚障害児のための図形模写評価システム、古い点字文書を電子化する点字−墨字変換システム等の研究を行っています。

カメラ

レンズは古くからの技術ですが、宇宙から光集積回路まで現代社会の様々ところに使われている、いつまでも輝きを失わない技術です。身近にあるカメラはその典型ですが、まだまだ改良の余地があり、多くの本学の卒業生が開発に携わっています。メディア画像学科では、写真大学の伝統の上に、最新のレンズ光学の研究をしています。

映像

我々の生活は映像に囲まれています。メディア画像学科では、工学部でありながら、映画理論や映像機器の知識を身につけ、映像を制作することはもちろん、プログラミングによる映像処理の研究を行っています。具体的なテーマとしては、映像を解析して、そこに演出されている内容を漫画のコマ割りでぱっと伝える技術や、拡張現実を使ったキャンパス紹介見て楽しいダイジェスト映像の自動作成kinectを使った映像を立体化したり、スナップ写真の人物部分を立体化したりする研究をしています。

スマートウィンドウ

透明な窓が必要な時にだけディスプレイになったり、鏡になったりする多機能で高性能なアクティブ・スマートウィンドウの研究を進めています。この技術の開発が進めば、ビルの窓ガラスが、広告、映像表示(透明有機EL)さらには夏の日射抑制等、最新の画像表示装置とエコを両立できる将来性の高い窓/ディスプレイです。この技術の一部は、銀のナノ粒子を多彩に操り実現したもので、メディア画像学科のルーツの技術から発展したものです。

ウェアラブル・コンピュータ

現在では、スマホ(携帯型スマートフォン)などによって、いつもでどこでも、誰にでも、必要な情報が得られるようになってきました。現在では、スカウターといった、いつでも身に付けることができるメガネ型情報端末の開発に期待が寄せられています。メディア画像学科では、透明有機EL素子を使って、これらを実現しようとしています。

ゲーム・アミューズメント

ゲームは、人々を楽しませる娯楽に止まらず、教育・医療・福祉といった社会問題の解決にも役立っています。メディア画像学科では、子供用知育ゲーム、高齢者用健康ゲームやリハビリゲームの開発に取り組んでいます。これらのゲームにおいて、重力、摩擦力、力抵抗などのフィードバックを体感できる触覚デバイスを利用することで、リアルな感覚を再現することができます。

CG
コンピュータグラフィックス

 近年テレビ、映画、ゲームなど映像作成に欠かせないコンピュータグラフィックスが普及しつつあります。メディア画像学科では、様々なコンピュータ言語(C言語、C++言語、Javaなど)を使用してプログラミングを行い、CGに必要な機能を研究しています。また、CGソフト(Maya、3ds Maxなど)、映像編集ソフト(Premiere、After Effectsなど)を用いて、短編CGアニメーション作品の創作を行っています。

Web デザイン 

インターネットを活用したメディア環境の進展はめざましく、WEBサイトのデザインは大変重要なメディア技術の一つといえます。WEBサイトをデザインするために、html、css、JavaScriptなどの他、php、データベースといった多様なWEB技術を活用すると同時に、サイト内のグラフィックスや動画コンテンツなどを制作する必要があります。メディア画像学科では、WEB技術はもちろん、グラフィックや動画コンテンツの制作も含め、総合的なWEBサイトのデザインを行っています。



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