今日は彼女といる。
彼女は静かな僕のこころのさざなみを知っていて、
すっかりやさしく聞いてくれる。
僕は思わず照れて、ほほえんだ。

みどりにやさしくなでる陽光を、
まつげの向こうに感じながら、
ふと勇気を出して、彼女の手をとった。
やわらかくてやさしい手なのだ。

それは恐ろしくこころに波を立てたが、
我慢してじっとしていた。
彼女は僕の心臓の音を聞いていた。
うっかり笑い出しそうな気がしてきた。
明るい楽しい気持ちだった。

しあわせだった。