私の中には青い草原をかけぬける情熱がある。
夜を焦がし、あなたに奏でる音楽がある。

それをあなたは知っていますか?
私は人知れずそれをたぎらせているが、いつもそれきりだ。
もう知らぬ顔は見たくない。

男女の仕組みのように、うまくできた仕組みには完敗だが、
この情熱の行き場のなさはなんだろう。
夕空の儚(はかな)さはなんだろう。
夕日が教えてくれた永遠は?

僕は青く涙ぐむ。
知らないのだ。
みな、知らないのだ。