テーマ名: その辺のカメラに映った顔表情を測る!
       −顔に正対していないカメラから撮影された画像における表情解析−

> 研究目的

従来の顔表情解析は、主に顔に正対したカメラもしくは真横からのカメラで取得した画像に対して行われてきた。しかし、医療及び福祉の支援、自動車運転の支援、日常生活記憶の支援、マ シン・インタフェースといった、主要な応用先で設置されるカメラでは、このような特定の角度で顔を捉えることは稀である。そのため従来の研究では、カメラからの顔画像を一度、特定の視点からの見えに幾何変換し、得られた画像に対して表情解析を行うといった戦略が取られていた。しかし、精度良く幾何変換を行うためには、画像中のどこに顔が映っているかを非常に正確に推定しなければならず、例えそれができても、幾何変換での歪みによって表情解析の精度を低下させてしまっていた。そこで本研究では、特定の視点を仮定することなく表情解析を行えるように、むしろカメラに正対しない顔に特化した表情解析法の開発を行うことを目的とする。まず、多視点同期カメラを用い、顔に正対しない様々な角度から、あらゆる表情を撮影した顔表情画像データベースを作成する。次に本データベースを用いて、斜めから撮影される顔画像に特化した表情解析アルゴリズムを開発する。

> 研究体制

科研費 - 研究体制

> 構築した多視点カメラシステム

 

> 撮影した顔表情画像*の例

* 全データセットは、研究用途に対する公開を予定しております。

> 多視点画像ビューワのダウンロード